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日本語学校への留学ガイド

 現在、ミャンマーから日本の日本語学校へ留学する学生がとても増えていますが、日本語学校へ留学する場合は、留学する日本語学校のことを自分でもしっかり理解した上で選ぶことや、必要書類を十分に確認することがとても重要です。今回の記事では、日本語学校の選び方や留学するための注意点を紹介していますので、日本語学校への留学を考えている方はぜひ読んでください!

【日本語学校の種類】

まず、日本にある日本語を勉強できる教育機関というのは、➀法務省(Ministry of Justice)が認可する私立の日本語学校と、②大学にある「留学生別科」、③専門学校の「日本語学科」に分けられます。

日本にある日本語学校で認可をもらっていない日本語学校では留学生の受け入れができないため、ほとんどの日本語学校はこの法務省からの認可をもらっています。

大学にある留学生別科と専門学校の日本語学科の特徴は、大学や専門学校の中に併設されているため、設備が充実しているということ、大学や専門学校生との交流もあることなどの特徴があります。一方で、大学の留学生別科の場合は、日本に保証人がいなければ出願できないというケースも多いです。

【入管による日本語学校のクラス分け】

留学生を受け入れている日本語学校は、各地域の入管によって、このようにクラスが分けられています。※これは日本語学校だけでなく、大学、専門学校も同じです。

1.適正校Ⅰ (在籍管理優良校とも呼ばれています)

2.適正校Ⅱ

3.適正校ではない学校

これらに分けられることによって、入管における書類審査が大きく変わります。

例えば、日本語学校の場合、それぞれの入管提出書類もこのように異なります。

〇適正校Ⅰの日本語学校 ⇨ かなり簡素化 

・基本的に「日本語学校が提出する申請書」と「申請する学生のIDコピー」のみ

・最終学歴から5年経過している場合は、学生の履歴書も提出が必要

〇適正校Ⅱの日本語学校 ⇨ 簡素化

・学歴関係書類、経費支弁者の収入もしくは資産を証明する書類、経費支弁者の銀行書類、が必要です。

・収入や銀行履歴の証明は1年分が必要とされるケースが多いです。

〇適正校以外の日本語学校 ⇨ 通常の審査

・適正校Ⅱの場合の書類に加え、収入や銀行関係の書類は3年分を提出しなければならないとされるケースが多いです。

※適正校のリストなどはありませんので、直接留学する日本語学校に確認しましょう。

※新たに設立された学校は「新規校」と呼ばれ、適正校になるまでは適正校以外の学校と同じように厳しく審査されます。

※近年、東京入管では、ミャンマーの留学生は適正校であっても厳しく審査されています。

【EJUの授業について】

日本の大学へ進学する場合は、EJU試験を必要としている大学が多いため、日本でEJU試験を受験する必要がありますが、多くの日本語学校ではEJUの対策授業を行っています。しかし、次のことに注意して選んでください。

➀EJU対策の授業はどのくらいあるか?

週に何時間あるのか、いつから対策授業を始めることができるのかなどを確認しましょう。

②どの科目の授業があるか?

EJU日本語科目の対策授業は行っている日本語学校が多いですが、その他の科目(総合科目、数学、科学)は授業があるのかしっかり確認しましょう。

③EJU対策の授業料は含まれているか?別払いか?

EJU対策授業は、学費に含まれているのか、別払いで授業料を払う必要があるかも確認しましょう。

【日本語学校卒業後の進学について】

日本語学校を卒業した後、大学に進学するのか、専門学校に進学するのかで、日本語学校に留学中に準備しなければいけないことは大きく変わります。

現在、日本にいる外国人留学生の多くが抱える問題は、大学出願のために必要なEJU試験を受けていない、また受けたけれど条件を満たせていないため、大学へ進学せずに専門学校へ進学するという学生が多いということです。そのようにならないためにも、大学に進学したい場合は、いつ大学の出願があって、そのためにいつEJU試験を受けるのかも考えて、日本語学校へ留学する前に留学スケジュールを立てましょう!

大学がいいのか専門学校がいいのかまだはっきりわからないという方は、この記事も見てくださいね。↓

【日本の大学と専門学校の違い】

【アルバイトについて】

基本的にどこの日本語学校でも、アルバイトの情報を学生の日本語能力に合わせて紹介しています。日本語能力が N5~N4レベルの場合は、できるアルバイトは限られますが、N3 レベル以上があれば、ある程度日本語でのコミュニケーションも取れるようになるため、アルバイトの選択肢も増えます。

1週間28時間以上のアルバイトは違法となりますので、それ以上のアルバイトをしてしまった場合、強制的に帰国させられることになります。今はマイナンバー制度によるチェックが厳しくなっていますので、週に28時間以上(夏休みなどは40時間以上) のアルバイトをすることはできません。アルバイトで学費を全てカバーすることもできませんので、学費の支払いについては、経費支弁者になる方とよく相談をした上で留学してください。

【入管申請書類について】

近年、ミャンマー留学生の入管審査が厳しくなっていますが、入管へ提出する書類について、自分で偽造する、もしくは留学エージェントが偽造することは絶対にしないでください。

もし、偽造書類を提出し、Rejectとなった場合、再申請が難しくなります。

偽造の書類ではなく、本当の書類を提出し、Rejectになった場合は、再申請が可能ですので、必ず偽造はしない、エージェントにも頼まないようにしてください。近年、エージェントが多くの手数料を学生から取る代わりに、偽造の書類で銀行書類や経費支弁者の書類ができると言って申請しているケースが増えていますが、これはとても危険ですので、気をつけてください。

【日本語学校の奨学金について】

日本語学校の留学生を対象にした奨学金はとても少ないというのが現状です。

金額は多くないですが、日本語学校が独自の奨学金を行っているということやPrivate Foundationが行っている奨学金も一部ありますので、こちらの奨学金パンフレットも参考にしてみてください。

奨学金について

新聞奨学金もありますが、新聞配達のアルバイトはとても大変なアルバイトですので、新聞奨学金で留学する場合は、しっかりとアルバイトの条件や契約内容を確認して理解した上で、留学したほうがいいです。

日本語学校へ留学しようと考えているみなさんは、ここで説明したことをご家族とも相談をして、留学を決めてくださいね。